「英語力で年収に280万円の差が出る」という記事が出るなど、これからもまだまだ英語力は必要なようです。
そんななか「英語のリスニングが苦手」という声を耳にします。確かに、相手の言っていることが分からないと会話になりません。
そんなお悩みを解決すべく、リスニングの効率が良い勉強法、聞き取りのコツについて調べてみました。
リスニングが難しい理由
日本語にない音を聞き取れない
英語には、日本語にはない母音・子音の音が多く存在します。
英語には600個もの音(子音+母音のモーラ)があるのに対して、日本語にはたったの70個しかありません。日本語は他の言語と比較しても圧倒的に音の数が少ない言語なのです。
これが、日本人の英語リスニングが苦手な事と関係があると考えられます。
知っている単語が少ない
例えば、日本語だったら、初めて聞く単語が一つくらいあっても、意味を予想することができますよね。
それは、前後の文脈を理解し、そこから意味を推測しているからです。
英語にも同じことが言えます。
知っている単語数が少なく、前後の文脈も理解ができないとなると、推測することができません。
単語の発音を知らない
学生時代、単語テストのために一生懸命つづりを覚えた方も多いと思います。
そんな方に多いのが、「英単語のつづり(スペル)と意味は分かるけれど、どう読むか分からない」という問題。英語はつづりと発音が一致していないので、発音を聞いたときにそれがどの単語なのかが分かりません。
発音の変化を知らない
英単語は、1つだけ発音するときと文中で使うときとでは発音が変化します。
たとえば、一つだけ発音するときは「got」は『ガット』、「it」は『イット』ですが、続けて言うと「got it」は『ガット イット』にはなりません。『ガリッ』と聞こえます。
このように、文中での音の変化を知らないと聞き取ることが難しくなります。
その表現(文法)を知らない
文法の知識がないと、たとえ単語が聞き取れても、それがどういう意味か分かりません。
日本語に訳しているので間に合わない
英文を聞いて、日本語に訳してから理解していると、時間がかかりすぎて英語のスピードについていけません。
Apple → りんご → 🍎
Apple → 🍎
このように、Appleと聞いたら、すぐに頭の中に赤くてみずみずしい果実が浮かばないといけません。
リスニングが苦手な理由は人それぞれだと思います。ご自分がどれに当てはまるか分かりましたか?理由が複数ある方もいるかもしれませんね。
勉強法
語彙力を高める&音を知る
英単語や例文を覚える時は、必ずオーディオを使って、どう発音されるかを覚えましょう。
オーディオCDがついている教材が多いと思いますので、是非活用しましょう。
勉強していて、知らない単語に出会ったときにオススメなのは、Google翻訳の機能です。
単語を入力し、オーディオマークをクリックすると、発音してくれます。便利ですね♪
英文にも活用できます。文中に入った時、単語がどのような音に変化するのか確認しましょう。
英文を先に読んでから、音を聞く
『聞き流し』という勉強法がありますが、まったく意味の分からない英語を聞き流していても、意味はありません。
『意味の分からない雑音が、いきなり意味を成すして理解できるようになる』なんてことは、起こらないです。
英語のラジオをただただ聞き流して、何も起こらなかった筆者が言うので、間違いありません(笑)
まずは、例文を目で確認。日本語の意味をチェック。そして音を聞く。聞き取れなかったら何度も聞く。何度も聞いていると聞こえるようになってきます。そして、最後はシャドーイングです。
シャドーイング
シャドーイングというのは、聞こえた音声を、聞こえたそばから、そのまま真似して発声することです。(イメージは同時通訳)
※この時は、英文を見てはいけません。あくまでも使うのは口と耳ですよ。
英語の専門学校を卒業した筆者は、学生時代シャドーイングを沢山やらされました。あの頃は「これって意味あるのか・・・?」と正直思っていました。(先生、ごめんなさい)
しかしながら、卒業して20年くらい経った今なら、重要さが分かります。
たとえば・・・関東出身の筆者は、関西弁を聞いて、大体理解することはできます。
でも、「関西弁をしゃべってみろ」と言われたら、それはできません。イントネーションに苦戦すること間違いなしです!
何が言いたいかというと、インプット(聞くこと)はできても、アウトプット(話すこと)は難しいということです。
そして逆に言うと、アウトプット(話すこと)ができることはインプット(聞くこと=リスニング)が簡単にできるということなのです!
自分が話せる英文は簡単に聞き取ることができるので、これを利用しましょう。
シャドーイングは、リスニングだけではなく、スピーキングの練習にもなって一石二鳥なんです!
シャドーイングの重要さが、今なら分かります♪(遅っ!!)
聞き取りのコツ
日本語と英語は文法がまったく違います。
〇私は昨日、飼い犬と一緒に、公園に行きました。
〇私は昨日、飼い犬と一緒に、公園に行きませんでした。
日本語は文の一番最後に重要なことが語られることがので、最後が重要です。最後の最後でまったく正反対の意味になってしまいますよね。
しかしながら英語の場合、重要なことは先に言います。
〇 I went to the park with my dog yesterday.
〇 I didn’t go to the park with my dog yesterday.
疑問文でも、一番最初に5W(いつ、なに、だれ、どこ、どう)がきます。
なので、リスニングテストの時はとにかく文頭を聞き逃さないように、最初に集中してください!
疑問文の頭さえ聞き取れたら、全て理解できなくても、答えを予測することができるかもしれません。
まとめ
効率の良いリスニング勉強の順番は、
1,例文を目で確認
2,日本語の意味をチェック
3,音を聞く。聞き取れなかったら何度も聞く
4,シャドーイングする
英語の聞き取りのコツは、『とにかく文頭を聞き逃さない』ことです。リスニングテストでは最初に集中してください。
みなさんのリスニング力が向上することを祈っています!!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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